『CONNECT+』Vol.6:地域企業の突破口
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掲載日:2024年7月8日

地域企業の突破口
~共創からはじまるInnovation~
「共創」は企業にどんな変革をもたらすのでしょうか。
地域企業が成長し続けるためには、異なる企業や産業の枠を越えて「共創」し、新しい価値を創出することが求められます。
「地域企業の突破口」では、東北の企業の先端共創事例を特集していきます。
課題先進県秋田で学生がクエストする
CASE06 クエストx地元企業=若者の地元定着
オンラインショップの売上を0円→100万円に
高齢化や人口減少など、多くの社会課題を抱える「課題先進県」と呼ばれる秋田県。
イベント会場などで、売り子のおばあちゃんがヘラでアイスを盛りつけるので有名な「ババヘラアイス」も、コロナ禍で売上が激減しました。
そこでローカルクエスト株式会社が仕掛けたのが、休眠状態だったECサイトの活用です。
プロジェクト開始時、学生たちはまずECサイトの現状を分析し、課題点を洗い出しました。
その後、SNS運用に精通した学生が中心となり、インスタグラムを活用してババヘラアイスの魅力を発信。
とくに売り子のおばあちゃんのインタビュー記事は大きな反響を呼び、地域住民だけでなく全国のユーザーからの注目を集めました。
また、学校前での手売りイベントでは、学生たちが自ら企画・運営し、消費者との直接の接点を増やすことで認知拡大を目指しました。
学生たちの意欲に影響され、企業側が営業を強化したことも奏功しました。
学生側は発信、企業側は営業と、お互いの強みを生かしながらプロジェクトを進めた結果、大幅な売上向上を実現。
3ヶ月間でECサイトの売上を0円から100万円まで伸ばし、過去最高に。
また、各種SNSのフォロワーやいいね数を大幅に伸ばすこともできました。
期間限定のチームで共創する
ローカルクエストは2022年10月に創業し、学生と地方の中小企業が協力してプロジェクトを企画・運営すること(=クエストと定義)を事業としています。
従来のインターンシップとは異なり、学生と共に取り組む「レンタルチーム」という形でサポートします。
これは企業が新しい挑戦をする際の「はじめの一歩」に伴走するサービスで、市場調査から戦略、コンセプト立案から制作までを担います。
3ヶ月間にわたって学生3名が依頼主のチームとして活動し、ローカルクエストの社員も交えて定期的なワークショップや打合せを実施。
プロジェクトを通じてノウハウを蓄積し、自走できる企業を目指します。
創業から1年半の間に立ち上がったクエストは約40にのぼり、満足度の高さからリピーターも多いです。
例えば秋田の電気工事会社の事例では、社員の高齢化から次世代を担う若手を雇いたいというニーズがありましたが、新卒採用が初めての試みだったため、採用活動が進んでいませんでした。
そこでまずは会社のウェブサイトを制作し、その後は人材の要件定義、採用戦略の立案、企業説明資料の作成、説明会への同行などを実施。
その結果、2024年卒の大卒を初めて採用することができました。
社員と学生が触れ合うことで会社全体の雰囲気も変わり、社内のコミュニケーションが活発化したと依頼主からも高い評価を得ています。
このようにローカルクエストの取り組みは、学生と企業双方に大きなメリットをもたらします。
学生にとっては、社会を知りたい、地元の役に立ちたいという欲求を満たし、働くことのイメージを具体化する機会となります。
一方、企業にとっては、高齢化した職場に新しい風を吹き込み、採用の難しさや新しいアイデアの欠如という問題を解決する手段となります。
「働く」を、「生きざま」に
ローカルクエストの髙橋新汰社長は、地方で働くことの魅力を「生きざま」と表現します。都会の人々が「どんな仕事がしたいか」を先に考えるのに対し、地方の人々は「どこで生活したいか」を優先し、そこで仕事を選ぶ傾向があります。
仕事を生活の手段としてではなく、「生きざま」の一部として捉える若者が増えれば、「地方で働くことこそ面白い」がより当たり前になっていくでしょう。
秋田から始まり、若者の地元定着を推進する画期的な施策です。
今後より多くの地方で成功事例を生み出すことが期待されています。
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