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東北の中堅・中小企業は「知識製造業」にシフトできるか ー「X Techチャレンジセミナー@宮城県」開催レポート

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掲載日:2026年3月23日

東北企業が研究者やスタートアップと交差するとき、新しい産業は生まれるのか。
リバネスは、知識が交差することで新しい産業を生み出す「知識製造業」の実現に取り組んでいます。その一環として、リバネスとみずほ銀行の合弁会社であるネストブルーとともに、宮城県主催の「X Tech(クロステック)チャレンジセミナー」を開催しました。
本記事では、当日の議論を手がかりに、東北から生まれる共創の可能性を紹介します。

<地域中堅・中小企業の事例>

 

ものづくり企業とスタートアップとの共創  〜 X Tech チャレンジセミナー実施報告 〜

クロステックセミナー:株式会社ネストブルー 代表取締役 平野 達也 氏による趣旨説明

東北企業とスタートアップが交差する現場を設計

東北のものづくり企業が今後10年で新たな事業を創出していくにはどうすべきでしょうか。
日本の産業は今、人口減少、技術革新、世界市場の変化という大きな転換期に直面しており、これまでの延長線上にあるビジネスモデルでは、企業の持続的な成長は困難です。

しかし、このような状況下で、新しい産業が生まれる可能性が最も高い地域の一つが東北でしょう。東北大学を中心とした高い研究力、長年にわたり培われてきたものづくり企業の技術、そして新規事業の創出を目指すスタートアップ。これらの要素が結びつくことで、革新的な産業が誕生する潜在力があるからです。東北には、研究と製造が交差することで新しい産業が生まれる条件が揃っているといえます。

その可能性を探る場として、宮城県主催の「ものづくり企業とスタートアップとの共創 クロステックチャレンジセミナー」202633日に開催されました。会場には、宮城県を中心とした地域企業、スタートアップ、金融機関、研究者など約50名が参加し、リバースピッチ、スタートアップピッチ、交流会を通じて、地域企業とスタートアップが直接対話する機会となりました。

本イベントは宮城県経済商工観光部新産業振興課の主催、株式会社ネストブルーの企画運営のもと実施され、株式会社リバネスが協力機関として参画しています。

 

特別セッション「“つくる”を超える。地域企業の次の一手を、スタートアップと紡ぐ」

特別セッションでは、株式会社リバネス代表取締役社長COO 髙橋修一郎氏と、小橋工業株式会社代表取締役社長 小橋正次郎氏が登壇しました。
中堅・中小企業の次の一手を、スタートアップと紡ぐことで新しい事業をつくっていく、それが知識製造業であり、この時代の転換期に必要な概念であることが議論されました。


クロステックセミナー:特別セッション「つくるを超える。地域企業の次の一手を、スタートアップと紡ぐ」の様子

 

強い企業ではなく、変化できる企業が生き残る

世界の労働人口の半分がミレニアル世代へ移行し、国際情勢も急速に変化するなど、企業を取り巻く環境は大きく変化しています。こうした時代において重要になるのは、「強い企業ではなく、変化できる企業が生き残る」という考え方です。その変化を生み出す鍵として提示されたのが「知識製造業」という概念です。

知識製造業とは、単にモノを製造するのではなく、「企業が持つ技術」や「研究機関の知見」、「スタートアップのアイデア」といった知識同士を掛け合わせることで、新しい価値を生み出す産業の形を指します。近年、社会課題は複雑化し、一つの技術や企業だけでは解決できない状態になっています。そのため、異なる分野の知識を組み合わせることで新しい事業を生み出す「共創」が、これからの産業の重要な要素になるといいます。

 

「まず一社とやってみる」共創の第一歩

小橋工業株式会社の小橋社長は、自身の経験を紹介しました。岡山で100年以上続く農業機械メーカーである同社は、農業人口の減少により「このままでは事業が縮小する」という危機感を持ったといいます。そこでスタートアップとの連携に踏み出し、最初に取り組んだのがミドリムシ(ユーグレナ)を活用した燃料開発のプロジェクトでした。この取り組みは大きな利益にはつながりませんでしたが、その挑戦をきっかけに多くの企業とのネットワークが生まれ、現在では約30社のスタートアップとの連携につながっています。小橋氏は会場の企業に向けてこう語りました。「いきなり儲かるかどうかではなく、まず一社とやってみることが大事です。」

スタートアップとの共創では、自社の強みを改めて見直すことも重要です。長年の事業の中で培ってきた技術や設備、ノウハウ、ネットワークなどは、企業の中から見ると、当たり前のことになってしまっているかもしれません。しかし、それらは企業にとって重要な資産なのです。こうした自社のアセットを整理し、どのような形で新しい事業に活かせるのかを考えることが、共創の第一歩になります。では、皆さんの会社にはどのようなアセットがあるでしょうか。

  

共創の取り組みに必要な橋渡しをする リバネスの活動

 

全国知識製造業会議で共創の現場を体感できる

リバネスは、企業、スタートアップ、研究者が交差する場を創出することで、新たな産業の創出を仕掛けてきました。これは、それぞれが持つ「知識」を掛け合わせ、新しい産業を生み出す「知識製造業」の実現を目指す取り組みです。その取り組みの一つが、リバネスが主催、みずほ銀行が共催する「全国知識製造業会議」です。研究者、スタートアップ、製造業などの中堅・中小企業、金融機関などが集まり、それぞれが持つ技術やアセットを持ち寄りながら新しい事業の可能性を議論する場です。2026327日に東京の浜松町館で全国知識製造業会議2026が開催されます。より効果を発揮するよう、リバネスのコミュニケータが専門知識を持って橋渡しし、議論を具体的な事業検討へとつなげます。

東北の企業にとっては、自社の技術や課題を地域の外と接続できる貴重な機会の一つでもあります。全国から集まるスタートアップや企業と直接議論できるため、新しい事業のパートナーと出会うきっかけにもなります。中堅・中小企業でも参加しやすい場となっており、自社の技術や課題を持ち込んで議論する企業も増えています。セミナーのセッションでも話があったように、同じ目線で話すことができれば、その出会いが連携へと発展します。自社の技術や課題を持ち込み、他分野の企業や研究者と議論することで、新しい事業に向けた一歩目を得ることが期待されます。東北での共創を次のステップへ進めるための入口として、まず全国知識製造業会議に参加してみてはいかがでしょうか。
 

 

東北で産業を起こせる地域エコシステムを構築

また、リバネスでは、東北地域から次世代の研究開発型スタートアップを生み出す取り組みとして「東北テックプランター」を展開しています。このプログラムの特徴は、単に参加者を募るのではなく、リバネスが研究者や技術者のもとへ足を運び、世界を変える可能性を持つ技術シーズを発掘するところにあります。その際に重視しているのは、技術そのものだけではなく、その研究を通じて社会を変えたいという研究者の想いと熱量です。リバネスは、そうした志を持つ研究者と出会い、企業や研究機関、金融機関などと連携しながら、技術の事業化に向けて育成・伴走支援します。この取り組みを通じて、東北地域に研究・企業・スタートアップが循環するイノベーションエコシステムを構築し、新しい挑戦が次々と生まれていく土壌づくりを進めています。そのためには、地域の企業が参画しないことには始まりません。ご一緒する 地域開発パートナーを募っているのでお声がけください。

 

次の産業は出会いから生まれる

新しい産業の創出は、一企業単独では困難であり、異なる技術、経験、視点の融合が不可欠です。
東北地域には、優れた研究、技術、そしてきっと挑戦意欲のある企業が集積しています。どこかで一歩踏み出した対話が、東北発の新しい共創へと発展していくことが期待されます。
次世代の産業は、単なる技術力だけでなく、その研究に情熱を注ぐ人々の強い想いから生まれるものです。そうした想いを持つスタートアップや地域企業が出会う場が、全国知識製造業会議であり、東北テックプランターです。
単なる交流で終わらせることなく、リバネスのコミュニケータが専門知識をもって、具体的な次のステップへ進めるよう共に検討を重ねます。

   東北テックプランター Webサイトはこちら  ▶ 

 

本レポートを読んで、「全国知識製造業会議」「東北テックプランター」について詳しく知りたい方、
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